ギリシャの国有資産開発基金は40の無人島を、最長50年リースに出す候補として選定した。国際的金融支援継続の鍵である資産売却の迅速化を求める圧力が高まっていることから、取り組みが具体化してきた。
国有資産開発基金の不動産担当エグセクティブ・ディレクター、アンドレアス・タプランジス氏は「地盤がよく本土にも近くインフラが整っている場所で、国家安全保障へのリスクとならない場所を選定した」と説明した。
6日にアテネでインタビューに応じた。「現在の法律の下で完全売却は認められないし、われわれはそれを望まない」と付け加えた。
同基金は救済の条件として2020年までに資産売却で500億ユーロ(約5兆140億円)を確保することを求められている。
国際債権団の査察団は支援の次回支払いの是非を決定するためにアテネ入りしている。サマラス首相は島の商業利用が、支援継続の条件達成に役立つ可能性があると発言していた。
今回選定された島は広さ50万-300万平方メートルで、30-50年のリース契約の下でリゾートとして開発することができる。ギリシャの領土内には概算で6000の島があるが、一部は民間の所有になっている。基金は562の島を検討した。
国はアテネ近郊の海辺のリゾート、ブリアグメニに近い島やイオニア海のコルフ島周辺の小島群などを所有している。タプランジス氏はリース候補の島の名前は明かさなかった。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MA865L6JIJVG01.html
記事元:ギリシャ、最長50年リースで貸し出す無人島40個を選定