【米、長距離弾道ミサイルの迎撃実験失敗 】
アメリカ国防総省のミサイル防衛局は5日、長距離弾道ミサイルの迎撃実験を行ったが、失敗したと発表しました。アメリカの今後のミサイル防衛計画に批判が高まる可能性があります。
アメリカ軍は5日、マーシャル諸島の基地から訓練用ミサイルを発射。これを、6000キロ以上離れたカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から発射した地上配備型迎撃ミサイルで迎撃するという実験を行いました。
計画では太平洋上で訓練用ミサイルを迎撃するはずでしたが、ミサイルは命中せず、実験は失敗したということです。
ミサイル防衛局は、今後、原因解明に当たるとしています。
国防総省は今年3月、北朝鮮が開発する大陸間弾道ミサイルに対応するためとして、およそ10億ドルを投入し、迎撃ミサイル14基を2017年までに追加配備することを発表しています。
米軍は2010年にも地上配備型迎撃ミサイルを使った迎撃実験を2回行いましたが、いずれも失敗に終わり、以後、迎撃実験を中断していました。
今回の実験も失敗したことで、巨額の防衛費をかけたミサイル防衛計画に批判が高まる可能性もあります。
ソース:TBS News i
記事元:【国際】アメリカ、長距離弾道ミサイルの迎撃実験失敗