∞ベトナム戦争後初の協力=枯れ葉剤浄化-米、関係改善急ぐ
【ハノイ時事】在ベトナム米大使館は9日、越中部のダナン空軍基地で、ベトナム戦争の枯れ葉剤作戦でダイオキシンに汚染された土壌の浄化作業をベトナム側と協力して開始したと発表した。
枯れ葉剤の影響とみられる先天障害などは現在でも起きているが、米国がこの問題でベトナムに協力するのは1975年のベトナム戦争終結以来初めて。
米国際開発局(USAID)が2534万ドル(約20億円)を拠出し、2016年までに熱処理による作業を完了する。
枯れ葉剤作戦は、北ベトナム軍が潜むジャングルの枯死を目的に61~71年に実施、除草剤が中部から南部にかけて広範囲に散布された。今も約100万人が闘病中とされる。
米国はベトナム人の疾病被害に対しては補償を拒んでいる。しかし、最近は中国が急速に力を強めるアジア地域への関与強化を進めており、土壌浄化の取り組みもベトナムとの関係改善が狙いとみられる。
画像:9日、ベトナム戦争中にダイオキシンで汚染された土壌浄化に向け、同国のダナン空軍基地を視察する米国の代表団 (AFP=時事)
ソース:時事ドットコム 2012/08/09-17:06
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012080900832
記事元: 【米越】枯れ葉剤浄化=ベトナム戦争後初の協力-米、関係改善急ぐ[08/09]