ナチス・ドイツによる迫害でおよそ50万人が殺害されたとされるロマ民族を追悼する記念碑が、第二次世界大戦の終戦から67年を経てベルリンに設置されました。
「ナチスの迫害を受けたロマ民族の記念碑です。黒い水をたたえているようにも見えますが、ここに来た人は一体、何を思うのでしょうか」(記者)
記念碑は、ドイツ連邦議会のすぐ横に設置され、24日、メルケル首相や生存者らが参加して除幕式が行われました。ナチス・ドイツのホロコーストでは、ユダヤ人600万人が犠牲になっただけでなく、ロマ民族も「劣等な人種」とみなされ、50万人が殺害されたと言われています。
「本当に長い間待ちましたが、良かったです」「とても大事なことは話すことです。過去に起きたことを」(除幕式に参加したロマ民族)
ドイツでは去年、「ネオナチ」のグループが外国人10人を殺害していたことが明らかになり、社会に衝撃を与えました。戦後67年を経て設置された記念碑は、今のドイツ社会のあり様を映す「鏡」でもあります。
ソース:CBC NEWS i
記事元:【ドイツ】ナチスが「劣等な人種」と迫害したロマ民族記念碑を設置