メキシコ大統領“TPPは恩恵大きい”
TPP=環太平洋パートナーシップ協定への参加を決めたメキシコのカルデロン大統領が会見し、貿易の自由化は、農業などの分野に及ぶマイナスの影響より恩恵のほうが大きく、これまでの貿易自由化でメキシコの農家にもチャンスが広がっている述べました。
APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席するためロシアのウラジオストクを訪れているメキシコのカルデロン大統領は、NHKなどのインタビューに応じました。
メキシコは来月以降、太平洋を囲む地域で貿易や投資の自由化を目指すTPPの交渉に新たに加わる見通しです。
カルデロン大統領は、1990年代にアメリカ、カナダと自由貿易協定を結んだ結果、1人当たりの所得が5倍に増えたことを例に挙げ、「どの国でも農業などの分野で強い反対が見られるが、特定の分野に及ぶマイナスの影響より、恩恵のほうが大きい。貿易自由化で、メキシコの農家にもチャンスが広がっている」と述べました。
また、カルデロン大統領は、TPPについて「これから10年、20年と経済成長が見込まれる太平洋地域の国々にとって、正しい戦略はTPPのような取り組みに加わることだ」と述べ、経済成長には貿易自由化の推進が欠かせないという認識を示しました。
NHK 9月8日 17時37分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120908/k10014884011000.html
記事元:【メキシコ】 TPP参加を決めたカルデロン大統領が会見 [9/8]