【マレーシアで頻発、メイド虐待事件 23歳のカンボジア人メイドが餓死】
【新華社発】 マレーシアの夫婦が、カンボジア人メイドを餓死させたとして、16日に24年間の拘禁刑を言い渡された。
陳月成検察官はマレーシア・ペナン州の高等裁判祖で「金物屋のオーナーの蘇秋忠(44歳)と妻、陳翠玲(42)の過失殺人罪が成立した」と語った。
裁判では、2人の刑期は拘束された2012年4月から起算するとされた。
警察当局の調査では、被害者のカンボジア人メイドは23歳、蘇秋忠宅に雇われて8か月後、急性胃炎と胃潰瘍で死亡した。死亡時の体重はわずか26キロ、しかも、体に傷痕があった。
警察当局は、長期的な飢餓状態が胃潰瘍を引き起した可能性があると指摘している。
ペナン州高等裁判所の裁判官は「被害者が長期に亘って飢餓状態にあったことは証拠が示している。このような事件は、マレーシアのイメージを損ない、メイドたちの不安を煽ることになる」と述べた。
生活水準が比較的高いマレーシアの家庭では、カンボジア人女性やインドネシア人女性をメイドとして雇うことが多い。
推測では、約20万人のマレーシア人以外の外国籍女性が、マレーシアで合法的に家政婦として働いているとされている。
一方で、不法ルートで働く外国籍メイドも多数いる。
マレーシア労働法では、家政婦を保護対象に含んでいない。そのため、外国籍メイドの虐待が多発している。
カンボジア人メイド虐待への対抗措置として、カンボジア政府は2011年に、マレーシアへの家政婦の派遣を停止させた。
2012年12月、マレーシアの関係当局は、雇い主に虐待された外国籍メイド100人以上を救済している。 (翻訳 李継東/編集翻訳 小菅友香子)
画像:2012/12/10 メイド不足解消のため、中国人メイドを登用する可能性も―マレーシア華字紙 (レコードチャイナ)より
ソース:毎日中国経済
記事元:【マレーシア】メイド虐待事件が頻発、23歳のカンボジア人メイドが26kgまで痩せ細り餓死[05/21]