【「こんな軍で戦えるのか」酒を造る中国軍大佐 スポーツ選手、芸能人も】
中国酒のブランド、洋河大曲の酒造メーカーの張雨柏会長(48)が最近、中国人民解放軍の江蘇省軍区から、予備役大佐の階級を授与された。
同社はホームページで「軍と国防事業に奉仕してきた実績が評価された」とその理由を説明しているが、インターネット上では「酒を造る人がどうやって国防に貢献できるというのか」と反発する声が少なくない。
張氏に限らず、中国では軍と無関係のように見える人が意外と高い軍の階級を持つケースが多い。
習近平国家主席の夫人で歌手の彭麗媛氏が少将であることは有名だ。
このほか、晩年のトウ小平の絵を描いたことで知られる画家の劉大為氏も数年前に少将となった。また、水泳のナショナルチームの監督を10年務めた葉瑾氏が海軍大佐であることを知る人は少ない。
軍がスポーツ選手、文化人、芸能人を多く抱えているのは、軍人の生活を豊かにし軍のイメージ向上のためといわれるが、一般国民の間では「こんな軍で戦えるのか」「国防予算の無駄遣い」と批判されている。
張氏のような企業家が軍の階級をもらえたのは、軍幹部に天下り先を提供した見返りだと指摘する声もある。
習主席が最近、軍を視察する度に「戦闘力の強化」を強調するのも分かるような気がする。 (矢板明夫)
ソース:産経ニュース
記事元:【中国軍事】「こんな軍人で大丈夫か?」「予算の無駄遣い、戦えるのか」酒造メーカー会長が大佐に スポーツ選手・画家・芸能人も高官[06/04]