安倍新内閣の発足に関し、東南アジア各国からは、台頭する中国をけん制するため「強い日本」を期待する声が聞かれる一方、日中対立で域内の安定が脅かされることへの懸念も強い。
南シナ海の領有権問題で中国と対立するフィリピンは、日本が中国の対抗勢力として軍事力を強化することを歓迎する立場。インドネシア英字紙ジャカルタ・ポストは最近の社説で「安定・繁栄する日本は、域内の安全保障と力の均衡のために非常に重要だ」と指摘した。
一方で、第2次大戦中に日本軍に占領された国は日本の軍事力強化に警戒感も根強い。
また、南シナ海問題をめぐり東南アジア諸国連合(ASEAN)内では、中国をこれ以上刺激したくない国々とフィリピンなどとの亀裂が深まっており、「域外国にこれ以上事を荒立てられたくない」と感じている国があるのも事実だ。
ソース:時事ドットコム
記事元:【政治】「強い日本」に期待感も 中国けん制で 東南アジア