【「TPPは米国をレイプしたがっている!」 トランプ氏がついに脱退宣言 もはや風前の灯火なのか?】
11月の大統領選に向けて、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への批判が激しさを増している。
共和党での候補者指名を確実にしている不動産王のドナルド・トランプ氏は6月28日のペンシルベニア州での演説で、大統領就任すればTPPから脱退すると表明。
同じ日にオハイオ州で行った演説ではさらに言葉を過激にさせて、「TPPは米国をレイプしたがっている利益団体が推進し、実現した合意だ。彼らは米国をレイプし続けている。激しい言葉かもしれないが、これは米国へのレイプだ」と言い切った。
トランプ氏はこれまで2月に日米など12カ国が署名したTPPの再交渉には言及してきたが、脱退まで踏み込んだのは初めてだ。
大統領選で対決することが確実な民主党のヒラリー・クリントン前国務長官が21日に、やはりオハイオ州での演説でTPP再交渉に踏み込んだことを受けて、トランプ氏も立場を強硬にしたようだ。
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米紙ニューヨーク・タイムズは6月、「オバマ大統領の後任が現在の合意を破棄することが確実であることが、TPP支持派にとっては批准を進めるための理由となる」と分析した。
共和党はトランプ氏の敗北を理由に、「やはり伝統的な自由貿易支持の立場をとるべきだ」との主張を展開することもできる。
TPPをめぐっては米商工会議所や製造業、農業、IT関連業などの団体が支持を表明するなど米国内でも推進派は多い。
もちろんオバマ氏は来年1月までの任期中のTPP批准を諦めたわけではなく、6月には上院での実施法案審議のカギを握る共和党の重鎮オリン・ハッチ財政委員長と電話会談するなど調整を進めている。
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ソース:産経ニュース
記事元:【アメリカを読む】「TPPは米国をレイプしたがっている!」 トランプ氏がついに脱退宣言 もはや風前の灯火なのか?[H28/7/13]