英国ではスクワッターと呼ばれる家屋不法占拠者に対する法律が9月1日から改正され、今後は家屋を不法に占拠した者には最高6ヵ月の禁固刑など罰則が科されることになった。 「デイリー・メール」紙が報じた。
これまでは、英国独特の法律により、スクワッターの「権利」が認められてきた。
警察でさえ、こうしたスクワッターらが家屋を不法占拠した際に直ちに立ち退かせる権限がなく、物件の所有者は民事裁判によって立ち退き命令を獲得するしか有効な手立てがなかったという。
しかし、この立ち退き命令を手に入れるまでには、甚大な時間と費用と労力が強いられていた。
昨年夏に行われた政府内での協議の結果、不法占拠を犯罪とみなすことが決まり、最高6ヵ月の実刑または5千ポンドの罰金、もしくはその両方が科されることになった。
これで、警察は、スクワッターを発見し次第直ちに逮捕できることになる。
住宅関連閣外相グラント・シャップス氏は、「スクワッターの『権利』はこれでなくなる。不法占拠目的で家屋に侵入すれば刑事犯罪となる」と明言。
しかし、ホームレス支援団体「Crisis」のレズリー・モーフィー氏は、「この法改正がホームレスの増加を招くことは必至。彼らがなぜ不法占拠を始めるのか、ホームレスに陥るのかに対して、理解がまったく示されていない」と反発しているという。
▲ジャーニー(2012/08/311 8:26)
http://www.japanjournals.com/index.php?option=com_content&view=article&id=3060
■Daily Mail(2012/8/31 09:29 GMT) (動画有り)
Squatters to face six months in prison as laws giving them rights are scrapped from tomorrow
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2196058/Squatters-face-months-prison-laws-giving-rights-scrapped-tomorrow.html
記事元:【英国】家屋のスクワッター(不法占拠者)に、今後は禁固刑または罰金![08/31]