中国駐在の丹羽大使の公用車の日本の国旗が奪われた事件で、中国の警察は容疑者3人を5日間拘留したり警告したりする行政処分とし、中国側は、動機は衝動的で計画性はなかったとして、刑事責任を問わず早期に幕引きを図りたい考えです。
この事件は、先月27日、北京市内で丹羽宇一郎大使の乗った公用車が2台の乗用車に走行を妨げられたあと、むりやり停止させられ、車から降りてきた男に日本の国旗を奪われたものです。
事件を捜査してきた警察にあたる北京市公安局の幹部は、4日夜、北京の日本大使館の幹部に対し、河北省出身の23歳と黒竜江省出身の25歳の2人の男について、日本の軽犯罪法にあたる治安管理処罰法に基づいて、5日間の行政拘留の処分にしたと伝えました。
この2人はドイツメーカーの白い高級車で大使の車の進行を妨げたあと、国旗を奪い、逃走しました。
警察は日本大使館に対し、男らが「現在の日中関係に不満を持っていた。日本の国旗を見て腹が立ってやった」などと話していることを明らかにし、動機は衝動的なもので、計画性はなかったとしています。
一方、日本大使館が奪われた国旗を返すよう求めたのに対し、警察は、男らが「捨てた」と話しており、見つからなかったと説明したということです。
*+*+ NHKニュース +*+* (動画有り)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120905/t10014786161000.html
記事元:【社会】中国、丹羽大使襲撃犯について早期に幕引きを図りたい考え