【ニューデリー=田原徳容】 インドで20日、政府の進める外資規制緩和に反対する野党や零細小売業者の団体などが各地で一斉にデモやストライキを行った。
全インド商業連盟の推計によると全国で約500万人が参加したとされる。首都ニューデリーなど主要都市の中心部ではほとんどの商店が休業し、鉄道やバスの公共交通機関も一部でストップした。ニューデリーの商店街でデモに参加した商店経営の男性(40)は「シン首相はインドを外国に売った!」と規制緩和の撤回を求めた。
シン首相の政権は昨年11月、大型スーパーなど総合小売業について、外国企業の出資を最大51%まで認めると発表したが、零細小売業者などの猛反発を受けて実施は棚上げしていた。
だが、経済成長率が落ち込む中、外資参入の促進は不可欠と判断したシン政権は14日、反対を押し切って規制緩和の実施を決めた。
画像:インド・パンジャブ州にある米ウォルマートとインドのバーティ・エンタープライゼズとの合弁「ベスト・プライス・モダン・ホールセール」店を撮影(2012年 ロイター/Ajay Verma)
ソース 読売新聞(2012年9月21日00時17分)
記事元:【インド】全国で約500万人が参加し一斉デモ・スト…外資規制緩和に反対[09/21]