ミャンマーのテイン・セイン大統領は10日、イスラム教徒と仏教徒の対立が激化する同国西部ラカイン州に非常事態を宣言した。国営テレビが同日夜、報じた。
同州では対立による混乱が州都シットウェに拡大。同州は10日、これまで2地域に出していた午後6時から翌日午前6時までの夜間外出禁止令を、新たにシットウェなど計4地域で発令した。
報道などによると、シットウェでは、イスラム教徒が仏教徒の家を襲撃し、一部を焼き払ったという。死傷者は確認されていない。
最大都市ヤンゴンでは同日、事態の沈静化を願う市民ら約1000人が、中心部の仏塔シュエダゴン・パゴダに集まり、祈りをささげた。
同州では5月、仏教徒の少女がイスラム教徒とみられる集団に暴行される事件が発生。今月に入り、イスラム教徒と仏教徒の双方がバスや家などを襲撃し、これまでに計15人以上が死亡した。(共同)
※画像は10日、ミャンマー最大都市ヤンゴンの仏塔シュエダゴン・パゴダで祈りをささげるラカイン州の僧侶ら(AP)
msn産経ニュース: 2012.6.11 04:37
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120611/asi12061104390000-n1.htm
記事元: 【ミャンマー】ミャンマー西部に非常事態 宗教対立で混乱拡大