1 :やるっきゃ騎士φ ★:2013/02/28(木) 08:55:58.84 ID:???
【コラム:ユーロ圏再び混乱、イタリア人は「正気か」】

 イタリア人は正気なのか──。ユーロ危機の再燃を招きかねないイタリア総選挙の結果を見て、金融市場やユーロ圏各国はこう思ったに違いない。イタリアの有権者の半数以上が、2人の「コメディアン」のどちらかに投票したからだ。
1人は本物のコメディアンであり、市民団体「五つ星運動」率いるベッペ・グリッロ氏。
そしてもう1人は、イタリアを崖っぷちに追い詰めたベルルスコーニ元首相だ。両者は反ユーロを掲げるポピュリストでもある。


 だが、この「喜劇」はあっさりと「悲劇」に転じてしまう可能性もある。今回の選挙結果は、幾分昨年のギリシャにも重なるところがある。政治が膠着し、経済が縮小し、債務が膨らんでいる。
欧州委員会は先週、2013年のイタリアの国内総生産(GDP)が、昨年に続いてマイナス成長になると予測した。公的債務残高は年末までに対GDP比128%に達する見込みだという。

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ローマ市内で撮影した選挙ポスター(2013年 ロイター/Max Rossi)

 ユーロ危機は、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が昨夏、単一通貨のユーロを守るためなら「何でもやる」と発言したことをきっかけに鎮静化の方向へと進んでいた。
しかし、この重要な時にイタリアが制御不能な状態になれば、ECBの安全網も役には立たないだろう。

 投資家はすでに神経をとがらせつつある。イタリアの10年物国債の利回りは26日午前、0.4ポイント上昇して4.7%となった。スペイン国債の利回りも、この影響を受ける形で0.2ポイント上昇し5.3%となった。ただいずれも「危険水域」とされる7%にはまだ余裕がある。

 リスクは、ベルルスコーニ氏やグリッロ氏が首相になることではない。安定した政権を誰も樹立できないということが危険なのだ。今回の選挙は3つ巴の戦いとなった。
まずベルルスコーニ氏率いる中道右派連合、グリッロ氏の「五つ星運動」、そしてベルサニ民主党党首が率いる中道左派連合だ。
ベルルスコーニ氏の失態からイタリアを救ったモンティ首相の中道連合は、緊縮政策が世論に嫌われ4位に終わった。

 イタリアの下院は、得票率が首位となった勢力に、自動的に過半数の議席が与えられる仕組みになっている。つまり、中道右派連合に僅差で勝利した中道左派連合のベルサニ氏に、まず首相となる機会が与えられることになる。

 上院と下院は同じ権限を持っているが、上院でのシステムは異なっている。今回の選挙では上院で過半数を獲得した勢力はなかった。選挙前から予想されていたことではあるが、ベルサニ氏はモンティ首相の中道連合と連立を組んでも過半数には至らない状態だ。

 では次に起こるのは何か。1つのシナリオは、ベルサニ氏とベルルスコーニ氏による左派と右派の大連立だ。しかし両者が掲げる政策は全く相入れないため、イタリアが瀬戸際まで追い込まれない限り、現実する可能性は低いだろう。また、そんな政府を一体誰が運営していくのかも見えない。
モンティ首相がこれほど大敗しなければ、中道連合との連立も自然と浮上していただろうが、首相の信頼は崩れてしまった。

 グリッロ氏はいかなる連立も組まないと明言している。したがって「五つ星運動」との連立は選択肢としては消える。一方でベルサニ氏は、ケースバイケースでグリッロ氏からの協力を得ながら政権を運営していく可能性にも触れたが、これでは極めて軟弱な政権が生まれることにもなりかねない。

 もう1つ考えられるのは、ギリシャと同じように再選挙を実施することだ。だが、互いに協力したがらない3勢力が拮抗している状態を考えれば、再選挙が実施されたからと言ってこの行き詰まりが解消されるとは限らない。

 一部の専門家は、選挙制度そのものを変えることが解決につながると指摘する。選挙制度改革が実現すれば、古びた政治階級を一掃でき、フィレンツェのマッテオ・レンツィ市長のような若手政治家や新たな政党が生まれる可能性もある。
しかし、イタリア議会では何年にもわたってこの問題について議論を重ねているが結論は出ておらず、現状ではコンセンサスに至ることは難しいだろう。

 そうこうしている間にも、投資家は自分の判断を下すことになる。ECBは無制限の国債購入を決定しているが、重要なのはイタリアがまだECBの支援をあてにできるかということだ。ECBの措置は非常に強力な特効薬ではあるが、そこには重要な但し書きがある。ECBの買い入れプログラム(OMT)の対象は、ユーロ圏諸国と改革案の合意に至った国に限るという条件だ。
安定した政府もないイタリアがそんな改革案で合意することは考えにくい。言い換えれば、ECBの安全網も完璧ではないということだ。
投資家がこうした方向で思考を働かせ始めれば、国債利回りの急上昇や国外への資本逃避は免れないだろう。危機の想定が本物の危機を呼び込みかねない。

 周辺国への悪影響は、いずれ自分の身にあだとなって返ってくることもある。
他の国にはイタリアよりも安定した政府があるが、スペインやギリシャ、フランスでさえ、経済の縮小や債務拡大、そして緊縮策への世論の反発といった共通の問題を抱えている。
景気後退が長引けば、大衆迎合主義(ポピュリズム)が台頭しやすくなる。

 もちろん市場の恐怖感が増せば、イタリア人有権者も正気に戻り、再選挙という運びとなるだろう。これは昨年のギリシャと同じである。
ただ、向こう数カ月は激しい混乱に見舞われ、良い結果が生まれるかどうかも定かではない。
(26日 ロイター)By Hugo Dixon

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。


ソース:REUTERS・「Reuters Breakingviews」のコラムニスト
記事元:【コラム】ユーロ圏再び混乱、イタリア人は「正気か」[13/02/27]





6 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:06:23.12 ID:BuxfxhoI
分裂はイタリアの伝統じゃん

4 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 08:59:02.87 ID:1kJtyMrr
また「ローマ帝国再建しようぜ」とか言うバカ現れても、今度は日本はお断りだ。

7 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:06:49.86 ID:Ps73efLD
ナチスが頑張ってるのに見捨てた国か。

8 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:09:47.99 ID:jIoU7VCm
次はイタ公抜きで

11 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:12:14.28 ID:29FQi/Sd
すべての危機はローマへ通ず

41 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 12:08:45.09 ID:4eag2MPK
コメディアンの作った政党が、単独の政党では第一党って所でもうすでにおわっとるわ

16 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:20:55.42 ID:kboBHIBB
そりゃチッチョリーナさんが当選するお国柄だもん
まあタレント議員が多い日本も似たようなもんか

25 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:44:06.01 ID:wFsDzyl7
淫行ハゲが知事になったり国会議員になる日本も笑えない

47 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 16:35:25.83 ID:crf/xule
結果が見えてないだけ
決して珍しいことじゃないし人のこといえないだろ


46 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 15:34:01.51 ID:lfotg35t
>>1
4年前の日本みたいだなw

33 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 10:21:04.92 ID:av7BsGGk
馬鹿な選択するのは日本人だけじゃないって
ちょっとホッとするわ


34 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 10:25:36.40 ID:MOI5SI/F
ベルルスコーニは、ヨーロッパでは
バカで下品でイタリアを窮地に追いやったキチガイ扱いだからなぁ

イタリア国民にとって、緊縮財政は非常に厳しいものだが
もう一度ベルルスコーニに政権を預ける気にはならんと思うがなぁ
良くわかりませんな イタリアの国民性なんだろうな

税金なんか払わない 他人なんてどうでもいい自分さえ良ければいい 
楽しくなければ人生じゃない こんな状態でも何とかなるんじゃねって感じなんかねw

28 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:49:56.90 ID:Fi42UEvp
グローバルで考えると「伊太利屋人、しでかしやがったな! (#^ω^)ピキピキ」
って事になるが、とてつもない失業率の高さ等を考えたら、
国民が緊縮策に「Non!」を突きつけたとしても仕方ないのねん。

11月のイタリア失業率は11.1%で横ばい、若年失業率は過去最悪を更新 (REUTERS)
 イタリア国立統計研究所(ISTAT)が8日発表した11月の失業率(季節調整済)は11.1%となり、2004年に月次統計を開始して以降で最悪の水準だった10月から横ばいだった。
若年失業率は37%超と、過去最悪の水準を更新した。

22 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:33:32.38 ID:0QoxLRyK
ドイツにとっては嬉しいんじゃね?
定期的にEU圏内で危機が起こらないとユーロ高が進むし。
あいつらこうやって爆益上げてたからな


26 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:44:15.60 ID:/uIqZNBw
ほらクラウツ、さっさとイタリアを批判しろよ
あいつら知ってか知らずか政治を不安定化させて為替を操作してるぞ


ザワークラウト
 ザワークラウトは代表的ドイツ料理として、ドイツやドイツ人との連想性が高かった。そのため、ドイツおよびプロイセン人に対するイメージが悪化した時期には、ザワークラウトはドイツ人への蔑称として使われる場合があった。
第一次・第二次世界大戦の英米軍では、ドイツ兵を指すのに「クラウト」(「キャベツ野郎」くらいの意)という蔑称を使った。

 また第二次大戦中の米国ではザワークラウトの生産業者はドイツのイメージをぼかすため「フリーダムキャベツ」という名前で販売を行った。21世紀初頭のアメリカで一時期、フレンチフライが「フリーダムフライ」と呼ばれたことに似た現象といえる。

12 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:13:45.36 ID:nw2AVSwD
>ECBの買い入れプログラム(OMT)の対象は、ユーロ圏諸国と改革案の
合意に至った国に限る

アメリカの言うこと聞けば日本政府国債はFRBが買い取ります。
みたいなスーパーシステムだなw
EUってもしかしてドイツの仕組んだ巨大な罠なんじゃないか?W

38 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 11:24:56.70 ID:v1eYQj80
イタリアはコロッセオとピサの斜塔を維持だけしてれば生活できる。
ギリシャはパルテノン神殿とミロのヴィーナスだけあれば生きられる。
スペインは闘牛とサグラダ・ファミリアだけ作っていれば酒が飲める。
ドイツは鉄を削ってエンジンを作らないとビールもソーセージも食えない。

24 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:38:18.93 ID:r1WwmNGI
そりゃ緊縮財政なんて、欧州の銀行を助けるための政策なんだから
代わりに庶民が死ねと言われれれば、死なばもろともとなるのはあたり前。
仲良く死ね。

31 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 10:11:48.85 ID:wVjbxe+D
社会・組織として団体の伊太利人は信任の相手ではなく、無視もしくは敵である事の方が
望ましいのは、近代史が証明。

18 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:21:33.23 ID:8hffol/R
ギリシア人は不正してもEUから金もらえたわけだから、
当然イタリア人の性格じゃ欲しくなるだろ。

23 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:38:03.13 ID:GUMQLApk
イタリア人はなにげにプライド高いからなあ
欧州の取引先で正面きって日本を見下すのはイタリア人しかいなかったわ
日本にぱきぱきものを言って、自国の話題は ぼくはそれ支持してない 知らないばっかり
どこかの国と似…なんて思った
結局 自分のことしか考えてない奴らであることは間違いないので緊縮は無理だろうな


 36 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 10:31:05.38 ID:nctWAwAz
 >>23
 >結局 自分のことしか考えてない奴らであることは間違いないので緊縮は無理だろうな

 そういう事じゃなくて、イタリアは酷い階級社会なんだよ


 イタリアは第二次大戦後、共和制になったんだが、王政時代の旧貴族層が健在で
 今も王政時代のように貴族として振る舞い、莫大な財産を持っている
 もちろん非貴族だが代々財産を持つ資本家階級、新興の資本家達もいる
 公証人をはじめとして家柄・血統が良くなければ就任できない職業が存在し
 階級というものが厳格に存在している、非常に前近代的な社会構造を持っている

 その一方で、労働者階級が存在し、彼らははっきり言って非常に貧しい
 労働者は貴族や資本家に金で雇われて仕事をしている平民という立場で
 賃金は明確に搾取されて非常に安いし、労働分配率に搾取の現実が如実に表れてる

 イタリアの労働分配率は1995年の時点で56.3%
 2008年から上昇し、ようやく60%になったが、数字上は格差が深刻とされる韓国と同水準


 ソース:データブック国際労働比較 2012 (労働政策研究・研修機関 PDF)

 日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、カナダなどは大体70%以上なので
 イタリアがどれだけ労働者階級から搾取しているかは一目瞭然だろう

 緊縮財政の実態は、貴族階級と資本家の財産を護る為に、
 庶民は首を吊って死ね、というもの
 普段から貴族階級と資本家に搾取されまくりで、馬鹿にされ続けてきた庶民が
 彼らの財産や地位を保全する為に死ぬわけがないだろう?


21 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:30:40.43 ID:aZqqnb/e
イタリアもギリシャもかつて一大帝国を築いた歴史ある民族なのに
何この最近の体たらく・・・

と思ったけどよく考えれば
「奴隷(他人)に働かせて自分たちは遊んでる」って今と変わらなかった


19 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:27:56.67 ID:ABgCEcvF
ドイツが全財産を懸けてユーロを維持するしかないだろうな。
ま、地方交付金のようなもんだ。ユーロの宿命だろ。


29 :七つの海の名無しさん:2013/02/28(木) 09:52:02.94 ID:wFsDzyl7
普通、政府の財政危機が発生すると通貨が暴落したり、金利上昇したり
インフレ率が上昇して庶民にもそのヤバさがダイレクトに伝わるけど
ユーロという巨大な堤防に守られているので、その影響が出にくい。
だから庶民は財政再建の為の緊縮なんてイヤなこったとなる。
健全な国家がダメ国家を援助するなんてアホ臭いとなって分裂するしか道はないww


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