【日本・シンガポール両首相が会談】
シンガポールを訪れている安倍総理大臣は、リー・シェンロン首相と会談し、海洋進出を強める中国を念頭に、東シナ海や南シナ海での力による現状変更の試みは認められないとして、国際法にのっとって平和的に事態の解決を目指す方針を確認したものとみられます。
リー・シェンロン首相
シンガポールを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の31日午前、リー・シェンロン首相と首脳会談を行いました。
この中で両首脳は、海洋進出を強める中国を念頭に、東シナ海や南シナ海での力による現状変更の試みは認められないとして、国際法にのっとって平和的に事態の解決を目指す方針を確認したものとみられます。
また安倍総理大臣は、みずからが掲げる「積極的平和主義」や憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認を視野に入れて与党協議を進めていることなどを説明し、日本の姿勢に理解を求めたものとみられます。
さらに両首脳は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の早期の交渉妥結を目指すことで一致したほか、安倍総理大臣は、シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道の整備計画で、日本の新幹線を採用するよう要請したものとみられます。
ソース:NHK NEWS WEB 12:15 (動画有り)
記事元:【外交】日本・シンガポール両首相が会談 中国封じ込めで一致
2014/5/31 13:29 海洋ルールの必要性で一致 日シンガポール首脳会談 (日経電子版) 【シンガポール=永井央紀】 安倍晋三首相は31日、シンガポールの首相府でリー・シェンロン首相と会談した。
中国の海洋進出を念頭に、紛争を避けるためのルールづくりが必要だとの認識で一致した。
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の早期妥結や、両国が結んだ経済連携協定(EPA)の改定作業を本格化させることも確認した。
中国は南シナ海の石油掘削をめぐってベトナムと激しく対立している。安倍首相は会談で「境界未画定地域の一方的な開発はすべきではない。平和的解決が重要だ」と述べ、国際法に基づく問題の解決を訴えた。
リー首相は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)各国が目指している南シナ海の「行動規範」について「早期の締結が重要だ」と応じた。
首相は集団的自衛権の行使容認を含めた安全保障法制の見直しに向けた取り組みについても説明し、理解を求めた。
リー首相は「日米同盟を基盤に地域の平和と安定に積極的な貢献をすることを歓迎したい」と述べた。
(以下略)
中国の海洋進出を念頭に、紛争を避けるためのルールづくりが必要だとの認識で一致した。
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の早期妥結や、両国が結んだ経済連携協定(EPA)の改定作業を本格化させることも確認した。
中国は南シナ海の石油掘削をめぐってベトナムと激しく対立している。安倍首相は会談で「境界未画定地域の一方的な開発はすべきではない。平和的解決が重要だ」と述べ、国際法に基づく問題の解決を訴えた。
リー首相は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)各国が目指している南シナ海の「行動規範」について「早期の締結が重要だ」と応じた。
首相は集団的自衛権の行使容認を含めた安全保障法制の見直しに向けた取り組みについても説明し、理解を求めた。
リー首相は「日米同盟を基盤に地域の平和と安定に積極的な貢献をすることを歓迎したい」と述べた。
(以下略)